途上国の支援などを行う世界銀行の新たな総裁に大手クレジットカード会社の元CEOが就任することになりました。
世界銀行は3日、アメリカのクレジットカード大手「マスターカード」のCEOをおよそ10年務めたアジェイ・バンガ氏を新たな総裁に選出したと発表しました。
任期は来月2日からの5年間です。
バンガ氏は国際商工会議所の会長、アメリカ赤十字の役員、それに気候変動対策に特化したファンドのアドバイザーなどを歴任し、アメリカのバイデン政権が総裁候補に指名していました。
総裁人事は最大の出資国であるアメリカの意向が強く反映されると言われています。
バンガ氏が選出されたことについてバイデン大統領は「世界銀行の使命である貧困の問題や気候変動などの世界の課題に取り組み変革をもたらすリーダーになるだろう」とのコメントを発表しました。
現在のデビッド・マルパス総裁はトランプ前政権で財務次官を務め2019年4月に就任していましたが、世界銀行がことし2月、任期途中での退任を発表していました。
-- NHK NEWS WEB