アメリカのIT大手、マイクロソフトは、4日、対話式AI「ChatGPT」の技術を活用したネット検索エンジンの一般公開を開始したと発表しました。ネット検索の分野では、これまでグーグルが圧倒的なシェアを握ってきましたが、その構図が大きく変わる可能性もあると指摘されています。
マイクロソフトが4日、自社の公式ブログを通じて発表したところによりますと、アメリカのベンチャー企業が開発した、質問を入力すると人工知能が人間が書くような自然な文章で回答する「ChatGPT」の技術を活用した検索エンジンを、日本を含め世界中で誰でも利用できるようにしたということです。
検索エンジンへの活用を発表したことし2月以降は、会社が許可した一部の人の利用に限っていました。
また、検索エンジンには作成したい画像について文章で指示すると、AIが自動的に画像を作成する画像生成AIの技術も搭載することなども発表されました。
ネットアクセスの解析を行っている「スタットカウンター」などによりますと、ネット検索の分野では、これまでグーグルが90%以上という圧倒的なシェアを握ってきましたが、その構図が大きく変わる可能性もあると指摘されています。
対話式AIは、旧フェイスブックのメタやアマゾンも開発を進めていて競争が激しくなっていますが、AIが利用するデータの保護など対策を強化すべきだと議論になっています。
-- NHK NEWS WEB