アメリカのIT大手5社のことし3月までの3か月間の決算は、マイクロソフトが増益を確保した一方で、旧フェイスブックのメタやグーグルの親会社は減益となるなど、明暗が分かれる結果となりました。
アメリカでは4日、IT大手5社のことし1月から3月までの3か月間の決算が出そろいました。
最終的な利益は、マイクロソフトが182億9900万ドル、日本円にしておよそ2兆4500億円と前の年の同じ時期と比べて9%増加したほか、アマゾンも31億7200万ドル、4200億円と赤字から黒字に転換しました。
一方、旧フェイスブックのメタは、大規模な人員削減に伴うコストがかさんだことなどから最終利益が57億900万ドル、およそ7600億円と23%減少しました。
さらに、グーグルの親会社アルファベットもネット広告収入が減るなどして150億5100万ドル、2兆100億円と8%減少したほか、アップルもパソコンやタブレット端末の需要が落ち込んだことなどから241億6000万ドル、3兆2300億円と3%減少しました。
アメリカのIT大手は、コロナ禍の好調な業績を背景に社員の採用を増やしてきましたが巣ごもり需要が終えんし、景気減速への懸念が高まる中、大規模な人員削減に踏み切らざるをえない企業が相次いでいます。
退職金の支払いなどのコストが業績に影響を与える形となっていて、コロナ禍のひずみが表面化し始めています。
-- NHK NEWS WEB