5日のニューヨーク株式市場は、1日にアメリカの銀行が経営破綻して以降、売られていた銀行株が買い戻されたことなどから、景気減速への懸念が和らぎ、ダウ平均株価は500ドルを超える大幅な値上がりとなりました。
ニューヨーク株式市場では、1日にアメリカの銀行、ファースト・リパブリック・バンクが経営破綻して以降、ダウ平均株価が4日連続で下落し、中でも銀行の経営悪化への懸念から銀行株が売られていました。
5日は銀行株が買い戻されたことなどから景気減速への懸念が和らいで、買い注文が膨らみ、ダウ平均株価の終値は前日に比べて546ドル64セント高い3万3674ドル38セントと、大幅な値上がりとなりました。
ダウ平均株価の値上がりは5営業日ぶりです。
経営への懸念が強まっていた銀行、「パシフィック・ウエスタン・バンク」の持ち株会社の株価は81%の上昇となるなど、このところ急落していた一部の銀行の株価は急騰しました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2.2%の大幅な上昇でした。
市場関係者は「アメリカの4月の雇用統計で雇用情勢が堅調と確認され、景気後退への懸念が和らいだと受け止めた投資家もいたほか、4日に発表されたIT大手の業績が市場予想を上回ったことも株価の上昇につながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB