東京株式市場で株価の上昇傾向が続いた4月、東京証券取引所のプライム市場では、海外の投資家が株式を買った額は売った額を2兆2000億円余り上回る大幅な買い越しとなりました。海外の投資家の買い越し額が2兆円を超えるのは旧東証1部時代の2017年10月以来です。
4月の東京株式市場では、日経平均株価が18日まで8営業日連続で値上がりするなど株価の上昇傾向が続きました。
東京証券取引所によりますと4月、最も上位のプライム市場で、海外の投資家が株式を買った額は売った額を2兆2300億円余り上回る大幅な買い越しとなりました。
最上位の市場区分で海外の投資家の買い越し額が2兆円を超えるのは旧東証1部時代の2017年10月以来です。
背景には、欧米の金融不安への懸念がいくぶん後退したことや、東証が市場での評価が低い企業に対して、株価上昇につながる具体策を示すよう求めたことで企業価値が向上するのではないかという期待が高まったことがあります。
市場関係者は、「先月、外国為替市場で円安がいくぶん進んだことも輸出関連の株価を押し上げる要因となった。ただ、アメリカの銀行経営への懸念は根強く、海外勢が今後も日本株を買い続けるかどうかは依然、不透明だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB