11日のニューヨーク株式市場は、アメリカの銀行の経営が悪化して景気が落ち込むことへの懸念などから売り注文が増え、ダウ平均株価は一時400ドルを超える値下がりとなりました。
11日のニューヨーク株式市場は売り注文が増える展開となってダウ平均株価は一時、400ドルを超える値下がりとなり、終値は前日に比べて221ドル82セント安い、3万3309ドル51セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは4日連続です。
経営に懸念が強まっていたアメリカの銀行、パシフィック・ウエスタン・バンクの持ち株会社がこの日、証券取引委員会に提出した資料で5月5日までの1週間で預金のおよそ9.5%が流出したと明らかにしたことをきっかけに、銀行の経営が悪化して景気が落ち込むことへの懸念が再び広がりました。
パシフィック・ウエスタン・バンクの持ち株会社の株価は前日と比べて22%の急落となるなど多くの銀行の株価が値下がりしました。
市場関係者は「投資家の間でパシフィック・ウエスタン・バンクだけでなくほかの銀行でも先週、預金が流出したのではないかとの観測も出て、景気の先行きに警戒が強まった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB