楽天グループが発表したことし1月から3月までの決算は最終的な損益が825億円となり、この時期として4期連続の赤字となりました。
携帯電話事業で基地局の建設の費用がかさんだことが大きな要因です。
楽天グループのことし1月から3月までの3か月間のグループ全体の決算は、売り上げが4756億円で去年の同じ時期よりも9.3%増えてこの時期としては過去最高となりました。
金融事業と旅行事業が押し上げたことが主な要因です。
一方、最終的な損益は825億円となり、この時期として4期連続の赤字となりました。
2020年に本格参入した携帯電話事業で基地局の整備にかかる費用が引き続き、負担となっています。
会社は、KDDIとの間で東京など大都市の回線を借りる新たなローミング契約を結びましたが、これに伴って、基地局の設備投資の計画については、ことしの計画を従来のおよそ3000億円から2000億円に縮小するなど今後3年間で3000億円の削減を目指すことを明らかにし、財務基盤の改善を目指すとしています。
ただ、携帯電話事業の単月での営業黒字化については、当初目指していたことし中の実現は困難という見通しを初めて示しました。
一方、2021年に出資した大手スーパーの「西友ホールディングス」について、保有するすべての株式を投資ファンドのKKRに売却することを発表しました。
-- NHK NEWS WEB