特定の条件のもとで完全な自動運転を行う「レベル4」の車両として国から認可を受けていた福井県永平寺町を走る車が、福井県の公安委員会からも許可を取得し、今月下旬から全国で初めて公道での運行を始めることになりました。
許可を取得したのは、産業技術総合研究所が開発した「ZEN drive Pilot Level 4」という定員7人の車両で時速12キロで走ります。
永平寺町は第三セクターの会社を設立し、一般の車両が乗り入れないおよそ2キロの公道で乗客を乗せて自動運転で走るサービスを行っていて、ことし3月に国からレベル4の認可を受け、福井県公安委員会に改めて申請を行っていました。
町によりますと11日、これまで運行してきた区間でレベル4で走行する許可を得たということで、今月21日から乗客を乗せて運行を開始すると発表しました。
レベル4の自動運転車が公道での運行を始めるのは、全国で初めてとなります。
車の自動運転は機能によって5段階のレベルに分かれていて、先月の改正道路交通法の施行に伴い、速度やルート、天候など特定の条件のもとドライバーが不要となる完全な自動運転「レベル4」が解禁されていました。
-- NHK NEWS WEB