日立製作所は、自社の技術とChatGPTなど海外の生成AIを組み合わせた独自のAIを開発し、自社が手がける事業で活用すると発表しました。
これまで日立製作所は、ビッグデータの分析や音声認識などに関するAIの研究を続けてきましたが、ChatGPTなど海外の生成AIを組み合わせた独自のAIを開発し、自社が手がける鉄道や産業機器などの事業で活用することにしています。
一方で生成AIをめぐっては、情報漏えいやプライバシーの侵害などのリスクも懸念されていることから、会社では業務で安全に活用するための対応策を検討する専門の組織を新たに設けました。
ビッグデータを分析するデータサイエンティストやAIの研究者など数十人が参加し、生成AIを業務で活用するための社内向けのガイドラインを策定したということです。
吉田順Data&Design本部長は15日の説明会で「さまざまな知見をかけ合わせ、リスクを回避しながら生成AIの利活用を加速させたい」と述べました。
生成AIをめぐっては、NTTが独自に開発を行っているほか、ソフトバンクも本格的な活用を目指して新会社を設立するなど、開発や活用に向けた動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB