「京セラ」は、採算が悪化している個人向けの携帯電話事業から撤退する方針を決め、再来年3月までに販売を終了する見通しとなりました。
京セラは1989年から携帯電話事業に参入し、最近では初心者や子どもでも使いやすい端末や、衝撃に強く防水機能を備えた端末などを扱ってきました。
しかし、個人向けの携帯電話事業は採算が悪化していることから、事業からの撤退を決めたということで、スマートフォンだけでなく「ガラケー」と呼ばれるタイプの端末の販売も再来年3月までに終了する見通しです。
会社では、端末の性能の向上によって買い替えの間隔が長くなり、採算が悪化したことを理由に挙げていて、今後は安定して収益が見込める端末のメンテナンスのほか、売り上げのおよそ5割を占める法人向けの販売に注力するとしています。
京セラは「高速・大容量の通信規格5Gになり部品数も増え、価格も上がったが、採算が見込めず撤退することにした」と話しています。
-- NHK NEWS WEB