先月解禁された「レベル4」の自動運転に対応した新しい車が公開され、開発した会社は、早ければことし夏のナンバープレートの取得を目指しています。
「レベル4」の自動運転は、ルートや速度など特定の条件のもとでドライバーが不要となり、改正道路交通法の施行に伴い、先月解禁されました。
これまで、全国およそ100か所で実証実験を進めてきたソフトバンク傘下の「BOLDLY」は、千葉県柏市にある東京大学の施設で、レベル4に対応した新型の車両を公開しました。
この車両は8人乗りの小型のバスで、ハンドルとアクセルが無いのが特徴です。
100メートル先を検知できる7つのセンサーと、8つのカメラで周囲の状況を確認し、自動運転を行います。
会社では、早ければことし夏のナンバープレートの取得を目指していて、最初の導入を計画している茨城県境町との間で16日、覚書を交わしました。
BOLDLYの佐治友基社長は「自動運転の車を都会から田舎まで、さまざまな道で走らせたい」と話していました。
自動運転は、特に公共交通が不足する地方での活用が期待され、政府は2025年度をめどに全国50か所程度で導入を目指しています。
-- NHK NEWS WEB