17日のニューヨーク株式市場はアメリカの債務上限問題をめぐるバイデン大統領の発言を受けてこの問題への警戒感が和らぎ、買い注文が増え、ダウ平均株価は400ドルを超える値上がりとなりました。
17日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日と比べて408ドル63セント高い3万3420ドル77セントでした。
アメリカの債務上限問題をめぐり、バイデン大統領が17日「アメリカは債務不履行にはならない」などと述べ、野党側との協議に全力を挙げる姿勢を示したことを受けて、この問題への警戒感が和らいで買い注文が増えました。
また、経営が懸念されていたアメリカの銀行、ウエスタン・アライアンス・バンクの持ち株会社が、今月12日時点の預金残高がことし3月末時点と比べて増えたと明らかにしたことで、銀行の預金が流出することへの懸念が和らぎ、銀行株が買い戻されたことも株価上昇につながりました。
市場関係者は「アメリカが債務不履行に陥るという最悪の事態は回避されるのではないかとの観測が広がったが、先行きの不透明感は拭えていない」と話しています。
ニューヨーク外国為替市場では債務上限問題への警戒感が和らいだことでドル買い円売りが進み、円相場は一時1ドル=137円台後半まで値下がりしました。
-- NHK NEWS WEB