身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」を使ってサイバー攻撃を行ったとして、アメリカ司法省は、ロシア人の容疑者を訴追したと発表しました。一連の捜査には、去年、新設された警察庁サイバー特別捜査隊も協力していたということで、ランサムウエアに関連して容疑者が訴追された事件で日本の警察が関わったのは今回が初めてだということです。
アメリカ司法省は16日、アメリカ国内の法執行機関などの重要インフラに対し、身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」を使ってサイバー攻撃を行ったとして、ロシア国籍の30歳の容疑者を訴追したと発表しました。
発表によりますと、男は「ロックビット」と呼ばれるグループなど、ランサムウエアによるサイバー攻撃を行う3つのグループに関わっている疑いがあるということです。
これらのグループによるとみられる被害は日本を含む世界中で確認されています。
今回の一連の捜査には、去年新設された警察庁サイバー特別捜査隊も協力し、東京と大阪の民間企業へのサイバー攻撃事件の捜査で得られた情報を、FBI=連邦捜査局に提供していたということです。
ランサムウエアに関連して容疑者が訴追された事件で、日本の警察が関わったのは今回が初めてだということで、警察庁は引き続き、外国の捜査機関との連携を強化したいとしています。
-- NHK NEWS WEB