5日のニューヨーク株式市場は好調な経済指標を受けてダウ平均株価は、一時、200ドル近く上昇しましたが、その後、FRB=連邦準備制度理事会が年内に金融政策を引き締めるという見方が広がって売り注文が増え、一転して値下がりし、取り引きを終えました。
5日のニューヨーク株式市場はアメリカの民間企業を対象にした雇用に関する指標が市場の予想を大きく上回ったことから、ダウ平均株価は、一時、前日より200ドル近く値上がりしました。
しかしその後、アメリカの中央銀行に当たるFRBが公表した先月の会合の議事録の内容から、FRBが量的緩和策で膨らんだ資産規模を見直し、年内に金融政策を引き締めるという見方が広がって売り注文が増え、株価は一転し値下がりしました。
結局、ダウ平均株価は、前日より41ドル9セント安い、2万648ドル15セントで取り引きを終えました。
市場関係者は、「最近のFRB幹部の発言に加え議事録でもアメリカの金融政策が引き締め方向に向かうことが確認でき、利益を確定しようという売り注文が広がった。議事録で今の株価は歴史的に見て割高だと指摘されていたことも売り注文を出すきっかけとなった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB