G7広島サミットに合わせてインド独立の父とされるマハトマ・ガンジーの胸像が広島市中区の河岸緑地に設置され、20日午前に除幕式が行われました。
除幕式は広島市中区大手町の東部河岸緑地で行われ、広島市の松井市長とインドのモディ首相をはじめ関係者およそ120人が出席しました。
式ではモディ首相が像の横にあるボタンを押すとマハトマ・ガンジーの胸像がお披露目されました。
胸像は、台座と合わせておよそ2.2メートルの高さがあり、インド側から寄贈の申し出があったということで、広島市はガンジーの非暴力の哲学が広島市の目指す平和文化の振興の考え方と一致するとして受け入れたということです。
ただ、インドは核保有国で、NPT=核拡散防止条約にも参加していないことから寄贈を受けるにあたって広島市はインド側に「核兵器のない世界の実現に向けて、被爆の実相に触れ、被爆者の声に耳を傾けた上で、核兵器のもたらすリスクが高まっている現状に歯止めをかけるためにも被爆地から決意を込めたメッセージを発信してもらいたい」と伝えたということです。
松井市長は除幕式のあと「長期的な視点でみんなが平和になるためにしっかり議論してもらえることを期待している」と話していました。
-- NHK NEWS WEB