LGBTQなど、性的マイノリティーの人たちが自分らしく仕事や買い物ができるよう、企業の間では、働く人へのルールを見直す動きが相次いでいます。
東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドは、4月から従業員の身だしなみに関するルールを変更しました。
具体的には、▽制服について性別ごとの指定をなくし、複数の中から本人が希望するものを選べるほか、▽髪型や化粧も性別にかかわらず全員に同じ基準を適用しました。
また、コンビニエンスストア大手のファミリーマートは、店のオーナーになる場合の要件を見直し、同性パートナーや事実婚の人がより応募しやすい形にしました。
一方、ドラッグストア大手のウエルシアホールディングスは、性的マイノリティーの人たちが安心して買い物ができるよう、従業員向けに接客で意識すべき点をまとめたハンドブックの本格的な活用を、4月から順次、始めています。
例えば、▽化粧品の売り場を尋ねられた際には、客の見た目で決めつけず、男性用、女性用、両方の売り場を案内することや、▽客から性のあり方をカミングアウトされた場合に本人の同意なく、ほかの店員に共有しないことなどが盛り込まれています。
会社では来年までに全国の店舗でハンドブックを導入する方針で、性別にとらわれずに働きやすい環境の整備や従業員の理解を促す動きが、企業の間で広がっています。
-- NHK NEWS WEB