ソフトバンクグループは、子会社のアメリカの投資ファンド、フォートレスをUAE=アラブ首長国連邦の政府系ファンドに売却することで合意しました。自社の投資事業の業績が悪化するなか、財務基盤の強化につなげる狙いがあるものと見られます。
発表によりますと、ソフトバンクグループは、子会社のアメリカの投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループをUAEの政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントとフォートレスの経営陣に売却することで合意したということです。
売却後はムバダラ・インベストメントが株式の70%、フォートレスの経営陣が30%を保有する予定で、売却額は公表していません。
ソフトバンクグループは2017年にフォートレスを33億ドル、当時の日本円にしておよそ3752億円で買収しましたが、去年8月の決算会見で孫正義社長が売却の意向を示していました。
フォートレスは、日本国内ではレオパレス21などに投資しているほか、セブン&アイ・ホールディングスからデパートのそごう・西武を買収することを決めています。
ソフトバンクグループとしては、傘下の投資ファンド事業で巨額の損失が続くなか、フォートレスの売却によって財務基盤の強化につなげる狙いがあるものと見られます。
-- NHK NEWS WEB