経済産業省は、国際的な安全保障をめぐる環境が厳しくなる中、7月下旬から先端半導体の製造装置23品目の輸出管理を厳しくする措置を行うと発表しました。アメリカ・韓国・台湾などへの輸出よりも中国などへの輸出の際の手続きが厳しくなります。
経済産業省はことし3月末に日本企業が高い技術力を持つ、先端半導体の材料に回路を焼き付ける「露光装置」など23品目について輸出管理を厳しくする措置を行うと明らかにしていました。
発表によりますと、この措置を行うために改正した省令が23日公布され、7月23日から施行するとしています。
これによって、政府が輸出管理の仕組みが整っていると認めたアメリカや韓国、台湾など42の国や地域への輸出よりも、中国を含むその他の国や地域への輸出の際の手続きが厳しくなり、毎回、経済産業大臣の許可を取ることが必要となります。
米中の覇権争いが激しさを増す中、アメリカは半導体の製造装置で高いシェアを持つ日本やオランダにも輸出管理の強化を要請していたため、日本としての対応を示した形です。
-- NHK NEWS WEB