大手格付け会社、S&Pグローバル・レーティングは、ソフトバンクグループの信用度を示す格付けを1段階引き下げたと発表しました。
発表によりますと、S&Pグローバル・レーティングは、ソフトバンクグループの長期の格付けを「BB+」から「BB」に1段階引き下げました。
理由について格付け会社は、ソフトバンクグループの傘下のファンド事業の業績が、投資するテクノロジー企業の株価下落などで悪化し、資産リスクが高まっていることを挙げています。
一方、大型上場となる可能性があるイギリスの半導体開発会社、Armの株式を保有していることは格付けを下支えする要因だとしたうえで、今後の見通しは「安定的」だとしています。
ソフトバンクグループの昨年度1年間の決算は、最終的な損益が9701億円の赤字となり、会社では投資を大幅に縮小するなどして財務基盤の強化を急いでいます。
会社は、「当社の財務安全性が正しく評価されなかったことは極めて遺憾であり、S&Pとの対話を継続いたします。アームの新規株式公開が完了した時点で、直ちに格上げを検討するよう強く要求しております」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB