石油元売りの「コスモエネルギーホールディングス」は、旧・村上ファンドの村上世彰氏が関わる投資会社などが社外取締役を選任するよう求めている株主提案に反対することを決めました。また、コスモは、村上氏側が株式を買い増した場合に備え、買収防衛策を発動することの是非を株主総会に諮る方針を明らかにしました。
コスモをめぐっては、村上氏が関わる投資会社「シティインデックスイレブンス」など村上氏側が合わせておよそ20%の株式を保有し、再生可能エネルギーの事業を手がける子会社の上場などを求めているほか推薦する弁護士を社外取締役に選任するよう求める株主提案を行っています。
これについてコスモは23日、村上氏側の株主提案は、企業価値の向上に資さないなどとしてこれに反対すると発表しました。
さらに、村上氏側が所定の手続きを経ずに株式を買い増した場合に備え、他の株主に新株予約権を割り当てる買収防衛策を発動することの是非を来月開催する株主総会に諮ることも明らかにしました。
コスモが対決姿勢を強める中で村上氏側がどのような対応をとるのかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB