先月、日本のベンチャー企業が開発した月着陸船が月面に着陸できずに落下したとみられる場所の画像をNASA=アメリカ航空宇宙局が公開しました。
日本のベンチャー企業「ispace」は、先月、自社が開発した着陸船で、世界初の民間による月面着陸を試みましたが着陸できず、会社は着陸船が月面からの高度を誤って認識し、最終的に月面に落下したと推定されるとしています。
これを受け、NASAは人工衛星を使って着陸船が落下したとみられる場所を月の上空から撮影し、23日、画像を公開しました。
画像は先月撮影され、着陸を試みた時間の前後で比べると、着陸予定場所近くの少なくとも4か所で、白っぽい点や影のように見える部分が新たにできたことがわかります。
NASAはこれらが着陸船の一部か、落下によってできたクレーターの可能性があると分析しています。
また、前後の様子を重ねて比較した画像からは、幅60メートルから80メートルほどの範囲が周囲と比べて白っぽく変化していることが確認でき、NASAは、落下による影響と見ています。
NASAは、今後、数か月かけてさらに詳しい分析を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB