23日のニューヨーク株式市場はアメリカの債務上限問題をめぐるバイデン大統領と野党・共和党の協議に進展が見られないとの見方から売り注文が増え、ダウ平均株価は3営業日連続で値下がりしました。
23日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて231ドル7セント安い、3万3055ドル51セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは3営業日連続です。
交渉が難航しているアメリカ政府の借金の上限、債務上限の引き上げをめぐる問題で、バイデン大統領と野党・共和党側との協議に進展が見られないとの見方が広がり、売り注文が増えました。
また、このところFRB=連邦準備制度理事会の幹部から金融引き締めの継続を示唆する発言が相次ぎ、金融引き締めが長期化するとの観測が広がっていることも株価下落につながりました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.2%の下落でした。
市場関係者は「債務上限問題をめぐる協議がまとまらなければ早ければ来月1日にもアメリカ国債が史上初めて債務不履行=デフォルトに陥るおそれがあり、先行きの不透明感が強まっているとしてひとまず売り注文を出す投資家が多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB