京都市の女子大学生が毒性の強いタリウムによって死亡した殺人事件で、警察は37歳の容疑者が、3年前、叔母にもタリウムを摂取させて殺害しようとしたとして殺人未遂の疑いで再逮捕しました。
調べに対し、黙秘しているということです。
再逮捕されたのは、京都市左京区に住む宮本一希容疑者(37)です。
宮本容疑者は去年10月、京都市北区のマンションの一室でこの部屋に住む知人で、大学生の濱野日菜子さん(21)に毒性の強いタリウムを摂取させて殺害したとして、ことし3月に逮捕され、殺人の罪で起訴されています。
警察によりますと、その後の調べで、宮本容疑者が3年前の7月に父親の妹に当たる61歳の叔母にタリウムを摂取させて殺害しようとした疑いがあることが新たにわかったということです。
叔母は、当時、原因不明の体調不良を訴え、容体が急変して京都市内の病院に救急搬送され、現在も意識不明の重体だということで、警察が病院などで保管されていた、叔母の血清と尿を鑑定したところ、タリウムの成分が検出されたということです。
宮本容疑者は、叔母が意識不明になったあと、叔母に代わって貸しビル業の会社の
代表取締役に就任していたということで、警察は24日、殺人未遂の疑いで再逮捕し、詳しいいきさつを調べています。
警察によりますと調べに対し、黙秘しているということです。
-- NHK NEWS WEB