流通大手「セブン&アイ・ホールディングス」の株主総会が25日に開かれます。
アメリカの投資ファンドが、井阪隆一社長らの退任を求める株主提案を提出し、その採決の行方が注目されます。
セブン&アイ・ホールディングスをめぐっては、主要株主のアメリカの投資ファンド、バリューアクト・キャピタルが中核のコンビニ事業と傘下のイトーヨーカ堂などのスーパー事業を分離するよう求めてきました。
しかし、会社側が事実上、この要求に応じない内容の経営計画を示したことから、ファンド側は、井阪社長を含む取締役4人を退任させ、新たに社外取締役4人を選任する株主提案を提出しました。
株主提案について会社側は、事業の選択と集中で業績を上げてきたことや、『食』を中心とするコンビニ事業の成長にスーパー事業が必要なことを理由に、株主提案に反対し、井阪社長らを再任させる方針です。
会社は、日本の小売業で初めて年間の売り上げが10兆円を超えましたが、利益の大半をコンビニ事業が占める一方、イトーヨーカ堂は、3年連続の最終赤字となっています。
株主総会に向けては、大手の助言会社2社が株主提案への賛同を推奨していて、ほかの株主がグループの再編の在り方や今の経営陣への評価などについてどのような判断をするのか、採決の行方が注目されます。
-- NHK NEWS WEB