埼玉県の不動産会社が、取引先に融資する際に会社の所有する土地を本来の価値を大きく上回る高値で買わせることで実質的に高金利で金を貸し付けたとして、社長ら3人が出資法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、埼玉県草加市に本社を置く不動産会社「リベレステ」の社長、河合純二容疑者(74)ら3人です。
捜査関係者によりますと社長らは、平成30年から翌年にかけて、取引先に融資する際に岐阜市や広島県呉市の傾斜地など会社の所有する土地を本来の価値を大きく上回る高値で買わせることで実質的に高金利で金を貸し付けたとして、出資法違反の疑いが持たれています。
これらの土地は社長らが取引先に融資を進める条件として、仕入れ値の数十倍の価格で買わせていた疑いがあるということです。
警視庁は、土地の販売額が実質的に融資の利息にあたり、高金利で貸し付けをしていたと判断したということです。
会社は、マンションの建築や分譲などを手がけていて、東京証券取引所のスタンダード市場に上場しています。
警視庁は社長らが全国で展開する不動産事業の中で抱えた土地を使い、不動産売買を装って違法な貸し付けを繰り返していたとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB