25日の東京外国為替市場は、アメリカの金融引き締めが長期化するという見方などから、円相場は一時、1ドル=139円台後半まで値下がりし、およそ半年ぶりの円安水準となりました。
外国為替市場では、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の高官の発言を受けて金融引き締めが長期化するという見方が出ているほか、債務上限問題の警戒感からアメリカ国債が売られ、長期金利の上昇傾向が続いています。
このため、日米の金利差が一段と意識され、円を売ってより高い利回りが見込めるドルを買う動きが広がり、円相場は一時、139円台後半まで値下がりしおよそ半年ぶりの円安水準となりました。
午後5時時点の円相場は、24日と比べて75銭円安ドル高の、1ドル=139円39銭から41銭でした。
一方、ユーロに対しては、24日と比べて6銭円高ユーロ安の、1ユーロ=149円44銭から48銭でした。
ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0721から22ドルでした。
市場関係者は「大手格付け会社がアメリカ国債の格付けの見通しを引き下げたことで、一部にドル売りの動きも出たが、全体としては円売りドル買いが優勢だった。投資家の間では、債務上限問題の協議の行方に関心が集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB