京都市の女子大学生にタリウムを摂取させて殺害したとして起訴された容疑者が、会社経営者の叔母もタリウムで殺害しようとしたとして再逮捕された事件で、容疑者が意識不明の状態が続く叔母が入院する病院に延命治療を中止するよう申し出ていたことがわかりました。
去年10月に京都市の大学生、濱野日菜子さん(21)をタリウムを摂取させて殺害したとして起訴された京都市の元不動産業、宮本一希容疑者(37)は、3年前の7月にも貸しビル会社を経営していた61歳の叔母をタリウムで殺害しようとしたとして24日、殺人未遂の疑いで再逮捕されました。
叔母は意識不明の状態が続いていて、捜査関係者によりますと、去年11月、宮本容疑者が入院先の病院を訪れて「楽にさせたい」などとして、延命治療を中止するよう申し出ていたことがわかりました。
病院は応じなかったということです。
また、これまでの調べで宮本容疑者が叔母が意識不明になったおよそ2か月後には、叔母の会社の代表取締役に就任していたこともわかっていて、警察は資産目当てに事件を起こした疑いがあるとみて詳しいいきさつを調べています。
警察によりますと、調べに対し、宮本容疑者は黙秘しているということです。
-- NHK NEWS WEB