来年の春、大学や大学院を卒業する学生を対象にした企業の採用計画に関する民間の調査がまとまり、すべての業種でことし春の実績を上回り、人手不足を背景に企業側の高い採用意欲を示す結果となりました。
調査は、就職情報会社のマイナビが、ことし2月から先月にかけて行い、2400社余りから回答がありました。
この中で、来年春、大学や大学院を卒業する学生を対象にした採用計画を企業に尋ねたところ、ことし春の実績を全体で17.8%上回りました。
すべての業種で、ことしの実績を上回り、「商社」が35.6%、「建設」が29.5%、「ソフトウエア・通信」が18%の増加などとなっています。
マイナビによりますと、企業のことしの採用実績は、計画を10ポイント余り下回り、十分な採用ができなかったということで、企業の高い採用意欲の背景には若手の人手不足があると分析しています。
また、面接の開始時期については、経団連が指針で定める解禁時期の6月1日より早い、「5月以前」と答えた企業が78.6%に上り、多くの会社が採用活動を前倒しで進めていることが明らかになりました。
-- NHK NEWS WEB