インドネシアで初めてとなるプロ野球リーグと球団が日本企業の出資を受け発足しました。現在はまだ1チームですが、今後、球団を増やしリーグ戦の開催を目指すことにしています。
発足したのは、インドネシアで初めてとなるプロ野球リーグの「NEOアジアプロ野球機構」と、傘下のプロ球団、第1号となる「アジア・ゴールデン・ラークス」で、29日、関係者が首都ジャカルタで記者会見を開きました。
リーグには熊本県の企業が出資し、会長にはインドネシアとスリランカで合わせて11年間、代表チームの監督を務めた野中寿人さんが就任しました。
発足した球団は、インドネシアのほかフィリピンとスリランカの選手、合わせて22人と契約を結び、福岡県でアマチュア野球専門誌の発行などを手がける福原佑二さんが代表を務めます。
現在、チームが1つだけのため、当面は九州の独立リーグへの参入を目指しレベルアップを図るほか、今後、新たに立ち上げたリーグの主導でスポンサー集めを強化して球団を増やし、リーグ戦の開催を目指すことにしています。
関係者によりますと、プロ野球リーグ、プロ球団としてはいずれも東南アジアで初めてとなるということです。
「アジア・ゴールデン・ラークス」のリスキー・ラマダン選手は「若い選手が日本でもプレーしてロールモデルになることができれば、野球の発展につながる」と話していました。
また、「NEOアジアプロ野球機構」の野中会長は「野球途上国では野球で生計は立てられず、選手が競技に没頭できる環境が必要だ。各国の底上げを図るきっかけにしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB