ことし2月、オフィス用品の通販大手「アスクル」の埼玉県内の倉庫で起きた火災で、倉庫内に貯蔵されていたスプレー缶などに含まれる可燃性のある危険物の総量が、法律で定めた基準を数倍上回っていた疑いがあることがわかりました。警察は7日午前、消防法違反の疑いでアスクルの本社などの捜索に入り、防火体制に問題がなかったか調べています。
捜索を受けているのは、いずれも東京・江東区にあるオフィス用品の通販大手「アスクル」の本社と、今回の火災が起きた埼玉県三芳町の倉庫を管理していた子会社です。
午前9時15分ごろ、捜査員を乗せた車が本社の駐車場に到着し、消防法違反の疑いで捜索に入りました。
ことし2月、アスクルの埼玉県三芳町にある3階建ての倉庫で起きた火災は、12日間燃え続け、延べ床面積で東京ドームとほぼ同じ広さの4万5000平方メートルが焼けました。
その後の調べで、倉庫内に貯蔵されていたスプレー缶などに含まれる可燃性のある危険物の総量が、消防法で定めた基準を数倍上回っていたことが、警察への取材でわかりました。
今回の火災では、スプレー缶に引火したと見られる爆発が複数回起きたことで、消火活動が長期化したと見られています。
警察は、捜索で押収した資料を分析するなどして、防火体制に問題がなかったか調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB