中東のレバノンに逃亡した日産自動車のカルロス・ゴーン元会長の逃亡を助けたとして、経由地のトルコの裁判所で実刑判決を受けた航空会社の元幹部やパイロットら3人が、差し戻しの裁判で無罪を言い渡されていたことが、弁護士への取材でわかりました。
日産自動車のゴーン元会長は、保釈中だった2019年に、トルコの民間航空会社のプライベートジェットを利用して、関西空港からトルコ経由でレバノンに逃亡したとされ、トルコではおととし、密航させた罪に問われた航空会社の元幹部とトルコへのフライトを担当したパイロット2人の合わせて3人が、いずれも禁錮4年2か月の実刑判決を受けました。
裁判の中で、3人は「ゴーン元会長を乗せるとは知らなかった」として、無罪を主張し控訴しましたが、担当の弁護士によりますと、控訴審で差し戻しが決まり、4月下旬、イスタンブールの裁判所で、3人に無罪が言い渡されたということです。
この事件をめぐっては、トルコからレバノンへのフライトを担当したパイロット2人など、別の3人も起訴されましたが、おととし2月に密航させた罪には当たらないなどとして、無罪が言い渡されています。
-- NHK NEWS WEB