人材サービス大手のリクルートは、就職活動に関するオンラインセミナーで、社員が学生を装って質問するなどの不適切な行為を繰り返していたことを明らかにし、謝罪しました。
不適切な行為があったのは、リクルートが運営する就職情報サイト「リクナビ」の学生向けのオンラインセミナーです。
会社によりますと、セミナーの中で社員が学生を装って「オンラインのイベントは出入り自由ですか?」とか「イベントには私服で参加しても良いですか?」といった質問を繰り返し書き込んでいたということです。
こうした行為は、去年10月までのおよそ1年半の間に少なくとも20件のオンラインセミナーで行われ、社内では「サクラ」などと呼び、社員どうしで指示し合っていたということです。
会社の調査に対して社員らは、「学生が質問しやすい雰囲気づくりのきっかけとしてやった」などと話しているということです。
リクルートは「学生の皆さまに対し、不適切な行為や発言があったことを心よりおわび申し上げます。不誠実な行為であったと大変厳しく受け止めています」などとコメントしていて、今後、社員教育を強化するなど、再発防止に取り組むことにしています。
-- NHK NEWS WEB