アメリカのIT大手、アップルは、現実の風景と仮想現実などを重ね合わせて映し出すことができるMR=複合現実のゴーグル型端末を初めて発表しました。
アップルは、5日、最新の製品や基本ソフトなどを発表するイベントをカリフォルニア州の本社で開催しこの中でMRのゴーグル型端末、「ビジョンプロ」を初めて披露しました。
ゴーグルをかけると目の前に巨大なスクリーンが現れ現実世界の風景にVR=仮想現実やCGを重ね合わせて映し出すことができるのが特徴です。
ゲームや映画を楽しむことができるほか、車の開発現場や工場の製造ラインのシミュレーションなど、さまざまな場面で活用できるということです。
また、ゴーグルをかけたままでも周囲の様子を確認できるうえ、コントローラーで操作する必要がなく、目や手の動き、声だけで操作できるよう設計されています。
価格は3499ドル、日本円にしておよそ49万円となっています。
アップルのティム・クックCEOは、「この製品は、単なる新製品の域を超えている。私たちの仕事のしかた、エンターテインメントの楽しみ方を変える」と述べました。
アメリカの調査会社、IDCによりますと、去年のVR端末などの世界の出荷台数は前の年より20.9%減少していて、今回の新製品で市場が活性化されるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB