おととし、富山市の電気設備工事会社に勤める当時62歳の男性が出血性胃潰瘍で死亡したのは長時間労働などが原因だとして労災と認定され、遺族は6日、「会社が業務の管理を怠り過重な業務に従事させた」などとして損害賠償を求める訴えを裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、富山市の電気設備工事会社「北陸電気工事」の社員で、おととし12月に死亡した当時62歳の男性の遺族です。
訴状などによりますと、男性は4年前の8月に定年を迎えたあと、再雇用され、現場責任者を務めていましたが、おととし12月に自宅で倒れ、搬送先の病院で出血性胃潰瘍により死亡したということです。
男性の時間外労働は、死亡前の直近1か月がおよそ176時間、その前の1か月がおよそ145時間にのぼっていたとしています。
-- NHK NEWS WEB