ことし3月、UAE=アラブ首長国連邦から東京港に到着した船のコンテナからおよそ700キロの覚醒剤とみられる粉末が押収されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。末端価格でおよそ430億円に上るとみられ、警視庁は、国際的な薬物の密輸グループが関わっているとみて捜査しています。
捜査関係者によりますと、ことし3月、UAE=アラブ首長国連邦から中国を経由して東京港に到着した貨物船を東京税関が調べたところ、積み荷のコンテナの中から大量の粉末が見つかったということです。
粉末は重ねた板の内側に隠されていて、一部を鑑定したところ、覚醒剤と確認されたということです。
粉末はおよそ700キロ見つかっていて、末端価格でおよそ430億円に上るとみられ、国内で一度に押収された量としては過去2番目の多さとなります。
荷物は、関東地方の会社を経由して千葉県内の倉庫に移されていたということです。
警視庁は荷物の運搬に関わるなどしたいずれも中国籍の容疑者4人を覚醒剤を密輸した疑いなどで逮捕し、背後に国際的な薬物の密輸グループが関わっているとみて詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB