東京株式市場で日経平均株価がバブル期以来の高値を連日更新した先週、東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を売買した額は、およそ9年ぶりに10週連続の買い越しとなりました。
東京証券取引所のまとめによりますと、5月29日から6月2日までに東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を買った額は、売った額を5352億円上回り、10週連続の買い越しとなりました。
10週連続は9年5か月ぶりです。
先週は、アメリカ政府の債務の上限を一時的になくす法律が成立したことを受けて、投資家の間で安心感が広がり、日本の株式市場に資金を振り向ける動きが強まりました。
市場関係者は「根強いインフレが続く欧米では利上げが長期化するのではないかという観測が広がる一方で、大規模な金融緩和を続ける日本の株式市場に海外の投資家からの高い関心が集まる状態が続いていた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB