経営再建中の大手電機メーカー東芝は、新規事業の一つとして、最先端の画像認識技術と3Dプリンターを活用して、女性に人気の「つけ爪」をオーダーメードで作る事業に乗り出すことになりました。
東芝が新たに始めるのは、女性などに人気の「ネイルチップ」と呼ばれるつけ爪を作る事業で、7日から東京都内で無料の体験会を行いました。
このつけ爪は、最先端の画像認識技術を使った専用の機械で、利用者の爪の形を測定します。このデータを基に3Dプリンターでベースとなるつけ爪を作り、専門のネイリストが、装飾を施しておよそ1か月で完成するということです。
爪の形は人によって微妙に異なるため、従来のつけ爪ははがれやすいという悩みを抱える人が多いということで、会社では、ショッピングモールなどに専用の機械を設置して、今年度中に本格的に事業を始める方針です。
東芝の商品統括部の中村恭子さんは「ふだん、ネイルサロンに行く時間が取れない人たちに活用してもらいたい」と話しています。
将来的には、つけ爪にICチップを載せて、コンサートやテーマパークなどのチケットとして使える仕組みなども検討し、事業として広げていきたいとしています。
-- NHK NEWS WEB