加藤厚生労働大臣は、マイナンバーカードと一体化した健康保険証に他人の情報が登録されていたケースが新たに60件確認されたことを明らかにし、謝罪しました。
マイナンバーカードと一体化した健康保険証に他人の情報が登録されていたケースは、去年11月までに7312件確認されていて、厚生労働省は、健康保険を運営する組合に、ほかにもこうしたことが起きていないか、確認を要請していました。
その結果、加藤厚生労働大臣は13日の記者会見で、去年12月から5月までの間に、他人の情報が登録されていたケースが新たに60件確認されたことを明らかにしました。
これまでに他人の情報が登録されたのはあわせて7372件となりました。
また、名前や生年月日のほか医療費や処方された薬などの診療情報が閲覧されたケースは、今回の調査以前の分も含めて新たに5件確認され、あわせて10件となりました。
加藤大臣は「医療に関する個人情報が間違った形でひも付けされることは1件でもあってはならない。国民の皆さんに心配をかけていることに改めて申し訳なく思っている。信頼を取り戻すようしっかりと対応していく」と述べました。
一方、マイナンバーカードの取得者向けの専用サイトで、他人の年金情報が閲覧できたトラブルに関連し、加藤大臣は、国民年金や厚生年金を扱っている日本年金機構では、同様の事例は生じていないと報告を受けているとした上で「機構では、年金記録問題の教訓を踏まえ、すでに防止策を講じているので点検の必要はない」と述べました。
-- NHK NEWS WEB