ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、ロシアで大規模な国際経済会議が14日、始まりました。去年に続き、欧米側は参加を見送る一方、中国や中東、アフリカなど、ロシアと友好関係にある国々が参加していて、欧米との断絶が鮮明となっています。
ロシア第2の都市サンクトペテルブルクでは、「国際経済フォーラム」が14日から4日間の日程で始まり、企業の代表や政府関係者などが参加し、140以上のイベントが開催される見通しです。
この会議は、かつては安倍元総理大臣やフランスのマクロン大統領など、G7=主要7か国の首脳も出席してきましたが、ウクライナへの軍事侵攻が続く中、去年に続き、欧米側は参加を見送っています。
会議では、中国やインド、それに中東やアフリカなど、ロシアと友好関係にある国々が参加していて、欧米との断絶が鮮明となっています。
ロシア大統領府は今月7日、プーチン大統領のメッセージを発表し「ロシアの経済界は不当な制裁による深刻な結果を克服するため努力している。ビジネスのリーダーたちに感謝したい」として、欧米側に対抗していく構えを改めて示しました。また、大統領府のペスコフ報道官は14日、プーチン大統領が今月16日の全体会合に出席し演説する見通しだと明らかにしました。
一方、今回の国際会議を巡って主催者側は「非友好国」だとする国のメディアの取材は認めず、欧米や日本などの外国メディアは、会場で取材できない異例の事態となっています。
-- NHK NEWS WEB