15日のニューヨークの金融市場は、アメリカの景気の先行きへの警戒感が和らいだことから、ダウ平均株価が400ドルを超える値上がりとなったほか、ヨーロッパ中央銀行の利上げを受けて円相場が一時、1ユーロ=153円台後半まで値下がりし、およそ15年ぶりの円安ユーロ高水準となりました。
15日のニューヨーク株式市場はこの日、発表されたアメリカの先月の小売業の売上高が市場予想を上回り、景気の先行きへの警戒感が和らいだことから、幅広い銘柄に買い注文が広がりました。
このためダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値上がりとなり、終値は前日に比べて428ドル73セント高い、3万4408ドル6セントでした。
市場関係者は「アメリカ経済は堅調との見方が広がったことで先行きの不透明感が和らぎ、多くの投資家がよりリスクをとる姿勢を強めた」と話しています。
また、ニューヨーク外国為替市場ではこの日、ヨーロッパ中央銀行が0.25%の利上げを決め、さらなる利上げを検討する考えを示したことを受けて、より利回りが見込めるユーロを買って円を売る動きが強まり、円相場は一時、1ユーロ=153円台後半まで値下がりし、2008年9月以来、およそ15年ぶりの円安ユーロ高水準となりました。
-- NHK NEWS WEB