オフィス用品の通販大手「アスクル」の倉庫火災で、警察は、倉庫内で貯蔵されていた商品のスプレー缶など可燃性のある危険物の総量が法律の基準を上回っていたとして、消防法違反の疑いでアスクルの本社などを捜索しました。
倉庫の敷地内には危険物の保管場所がありましたが、ほとんど使われておらず、警察が詳しい状況を調べています。
捜索を受けたのは、いずれも東京・江東区にあるオフィス用品の通販大手「アスクル」の本社と、火災が起きた埼玉県三芳町の倉庫を管理していた子会社です。
ことし2月、アスクルの埼玉県三芳町にある倉庫で起きた火災は12日間燃え続け、延べ床面積で4万5000平方メートルが焼けました。
これまでの調べで、倉庫内に貯蔵されていた商品のスプレー缶などに含まれるエタノールなど可燃性のある危険物の総量が、法律で定めた基準を数倍上回っていた疑いがあることがわかり、警察は、アスクルの本社などを消防法違反の疑いで捜索しました。
その後の調べで、倉庫の敷地内には危険物を含んだ商品を保管する専用の貯蔵所がありましたが、ほとんど使われていなかったことが関係者への取材でわかりました。
商品の多くは、倉庫の2階と3階で保管されていて、火災時にはスプレー缶に引火したと見られる爆発が複数回起きています。
商品を出荷しやすいように倉庫内で保管されていたと見られ、警察は、捜索で押収した資料を分析し、危険物の保管状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB