中国の習近平国家主席は、北京を訪れているアメリカのIT大手マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏と会談し「両国の国民の友好が続くことを望む」と述べました。18日のブリンケン国務長官の中国訪問を前に、関係改善に向けた糸口を探るねらいもあるとみられます。
中国外務省によりますと、習近平国家主席は16日、首都・北京でアメリカのIT大手マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏と会談しました。
この中で習主席は「あなたはことしに入って私が北京で会った最初のアメリカの友人だ」と述べ、友好ムードを演出しました。
そのうえで「私は、両国関係の基礎は民間にあると常々言ってきた。両国の国民の友好が続くことを望む」と強調したとしています。
また、習主席は「われわれは国が強くなれば必ず覇権を求めるという古い道は決して歩まない」とも述べ、ほかの国と協力し、ともに発展を実現する姿勢を示しました。
中国ではことし1月に厳しい行動制限などを伴う「ゼロコロナ」政策が終了してから、アップルやテスラなどアメリカの大手企業のトップが相次いで訪れていますが、習主席が会談したのは初めてです。
米中両国の対立が続くなか、18日、アメリカのブリンケン国務長官が中国を訪問する予定で、これを前に関係改善に向けた糸口を探るねらいもあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB