フランスで開幕した世界最大規模の航空ショーで、次世代の乗り物として開発が進む「空飛ぶクルマ」の展示コーナーが初めて設けられ、関係者の注目を集めていました。
フランスの首都パリ郊外にある空港で19日に開幕した航空ショーには、55の国と地域からおよそ2500社のメーカーなどが参加し、最新鋭の航空機やヘリコプターなどを展示しています。
ことしは、次世代の乗り物として各国で開発が進む「空飛ぶクルマ」の展示コーナーが初めて設けられました。
このうちドイツのベンチャー企業「ボロコプター」が開発した「空飛ぶクルマ」は2人乗りで充電式のバッテリーを搭載し18個のプロペラを使って最高速度・時速110キロでの飛行が可能です。
お披露目では、ゆっくりと上昇したあと、会場の周辺を旋回し、安定した飛行を見せていました。
この「空飛ぶクルマ」は、来年フランスで「空飛ぶタクシー」として運航を始める計画だということです。
広報担当の糸賀晶子さんは「将来、大都市で『移動革命』を起こし渋滞の緩和につなげたいと考えています。近距離で渋滞がひどいときでも、空路なら、目的地に早く到着できるでしょう」と話していました。
-- NHK NEWS WEB