東証プライムに上場する不動産会社の元社長が、暴力団員におよそ190万円を渡していたとして、東京都公安委員会は都の暴力団排除条例に基づき、会社に対し、利益供与をしないよう勧告しました。
東京都公安委員会から勧告を受けたのは、東証プライムに上場する不動産会社、三栄建築設計です。
関係者によりますと、おととし3月、会社の元社長が、子会社が発注した建物解体工事を暴力団員が指定した企業に受注させ、工事費用の一部、およそ190万円を暴力団員に渡していたということです。
元社長と暴力団員は知人関係だったということで、元社長は警視庁に対し、「暴力団員だという認識はなかった」などと説明しているということです。
東京都公安委員会は、都の暴力団排除条例に基づき、20日、会社に対し利益供与をしないよう勧告しました。
三栄建築設計は「事実関係の調査と原因究明を行い、再発防止に向けて取り組んでいく」とするコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB