日経平均株価が3万3000円台を回復した先週、海外の投資家が日本の株式を買った額は売った額を12週連続で上回りました。
東京証券取引所のまとめによりますと、6月12日から16日までに東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を買った額は売った額を6400億円余り上回り、12週連続の買い越しとなりました。
12週連続の買い越しは、2013年2月の第1週にかけて記録して以来となります。
背景には先週、アメリカの中央銀行にあたるFRBが利上げの長期化を示唆した一方、日銀が金融緩和策の維持を決めたことで改めて日米の金融政策の違いが意識され、海外の投資家の間で日本の株式市場に資金を振り向ける動きが続いていることがあります。
一方、日本株に関連した「先物取引」では、日本取引所グループが取り扱う「日経225先物」や「TOPIX先物」などで、海外の投資家が買った額が売った額を6500億円余り下回り、2週間ぶりに売り越しとなりました。
市場関係者は「海外投資家の日本の株式を買う動きは続いているが、海外の投資家の中でも短期的な売買を行うヘッジファンドなどはいったん利益を確定させようと先物を売ったのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB