3年前、神奈川県逗子市でマンションの敷地にある斜面が崩れ下の歩道を歩いていた女子高校生が死亡した事故で、マンションの管理会社の当時の社員が斜面の「ひび」について報告を受けるなどしていながら適切な対応を怠った疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。警察は、近く、業務上過失致死の疑いで書類送検する方針です。
3年前の2020年2月5日、逗子市でマンションの敷地にある斜面が崩れ、斜面の下にある道路脇の歩道を歩いていた18歳の女子高校生が土砂に巻き込まれて亡くなりました。
警察が原因について捜査を進めた結果、マンションを管理する都内の会社が、事故前日に「現場の斜面にひびが見つかった」という報告をマンションの管理人から受けていたにもかかわらず、適切な対応を取っていなかった疑いがあることがわかったということです。
警察はこうした対応が事故につながったとみていて捜査関係者によりますと近く、この管理会社の当時の社員を業務上過失致死の疑いで書類送検する方針を固めたということです。
事故をめぐっては、マンションの管理組合や管理会社などに対して、遺族が賠償を求める民事裁判が横浜地方裁判所で続いています。
-- NHK NEWS WEB