3年前、神奈川県逗子市でマンションの敷地にある斜面が崩れ下の歩道を歩いていた女子高校生が死亡した事故で、警察は、マンションの管理会社の36歳の社員が斜面の「ひび」について報告を受けるなどしていながら適切な対応を怠った疑いがあるとして23日、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
3年前の2020年2月5日、逗子市でマンションの敷地にある斜面が崩れ、斜面の下にある道路脇の歩道を歩いていた18歳の女子高校生が土砂に巻き込まれて亡くなりました。
警察が原因について捜査を進めた結果、都内にあるマンションの管理会社「大京アステージ」の担当者が、事故前日に「現場の斜面にひびが見つかった」という報告をマンションの管理人から受けていたにもかかわらず、適切な対応を取っていなかった疑いがあることがわかったということです。
警察はこうした対応が事故につながったとみていて、捜査関係者によりますと、この管理会社の36歳の社員を23日、業務上過失致死の疑いで書類送検したということです。
警察は容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
事故をめぐっては、マンションの管理組合や管理会社などに対して、遺族が賠償を求める民事裁判が横浜地方裁判所で続いています。
-- NHK NEWS WEB