おととし、東京 調布市を走行していた京王線で乗客が切りつけられ、車内が放火された事件で、殺人未遂などの罪に問われている被告の裁判が26日から始まります。
社会に衝撃を与えた走行中の電車内での無差別襲撃事件について被告が何を語るのか、注目されます。
無職の服部恭太被告(26)はおととし10月、調布市を走行していた京王線の車内で、当時72歳の男性の胸をナイフで刺して大けがを負わせたほか、まき散らしたライターオイルに火をつけ、乗客12人を殺害しようとしたとして、殺人未遂や放火などの罪に問われています。
捜査関係者によりますと、逮捕後の調べに対し「電車内だと乗客が逃げられないと思った。人が多いハロウィーンの日を狙った」などと供述していたということです。
裁判の争点は乗客12人に対する殺人未遂罪が成立するかどうかで、被告側は電車内に放火した行為について殺意を争うとみられます。
事件のおよそ2か月前には、同じく都内を走る小田急線の車内で乗客が切りつけられる事件も起きていて、相次ぐ無差別襲撃事件を受けて国や鉄道会社が新たな対策に乗り出すなど、影響も広がりました。
初公判は26日午前11時から東京地方裁判所立川支部で開かれる予定で、社会に衝撃を与えた電車内での無差別襲撃事件について被告が何を語るのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB