IOC=国際オリンピック委員会が主催する、初の対面でのeスポーツの世界大会がシンガポールで今月25日まで開かれました。ゲームを競技として行うeスポーツをめぐっては、将来の大会競技としてもIOCが検討していて、その動向が注目されています。
IOC=国際オリンピック委員会が主催する「オリンピックeスポーツシリーズ」は、シンガポールで始まり、日本を含め64の国と地域から100人以上の選手が参加しました。
競技に先立って行われた開会式ではIOCのバッハ会長が、バーチャルで登場し「スポーツの世界ではバーチャルであろうと、身体的であろうと誰もが平等です。オリンピック精神のもと、ベストを尽くし、モットーである『より速く、より高く、より強く』を実践してください」とあいさつしました。
初の対面での競技は10種目で行われ、このうち自転車競技の決勝では、ステージに上がった選手たちが固定された自転車のペダルをこぎながらゲーム内で競っていました。
また日本の企業が開発したゲームも種目に採用されていて、このうち野球では日本人の選手らが競技に臨み腕前を競う姿も見られました。
eスポーツをめぐっては、将来の大会競技としてもIOCが検討している一方で、スポーツとして認めるかどうかという議論やゲーム依存などの課題も指摘されていて、その動向が注目されています。
-- NHK NEWS WEB