自営業者などが加入する国民年金保険料の昨年度=令和4年度の納付率は76.1%と11年連続で前の年度を上回りました。一方、保険料の納付を全額免除または猶予された人は、新型コロナの影響で過去最多だった前の年度より6万人減ったものの、過去3番目の高い水準となっています。
厚生労働省によりますと昨年度=令和4年度の国民年金保険料の納付率は、前の年度より2.2ポイント上がって76.1%となり、11年連続で前の年度を上回りました。
年代別にみますと、55歳から59歳までが81.2%と最も高く、25歳から29歳までが64.4%と最も低くなりました。
厚生労働省は「スマートフォンを使った納付を可能にするなど、若い世代が保険料を納めやすい環境の整備に努め、納付率の向上につなげたい」と話しています。
一方、所得が少ないなどの理由で保険料の納付を全額免除または猶予された人は606万人で、過去最多となった前の年度より6万人減ったものの、今の制度が始まった昭和61年度以降で、3番目に多くなりました。
厚生労働省は、新型コロナの影響で収入が減った人を対象にした特例措置が昨年度まで取られていたことも背景にあると分析しています。
-- NHK NEWS WEB